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2016/11/29 (Tue) 10:36
調布祭ミスコン2016にボイスチェンジャーを開発して(←?)出場しました

電通大調布祭の目玉企画とも言われている『ミスコン』にソロ出場したので、これについてまとめます!

今回はミスコン企画自体について振り返って書きたいと思います。制作したボイスチェンジャーの原理などは後日改めて書きたいと思います。

割と長い上にさほど面白い内容もないので暇な人だけ読んで下さい!



自己紹介が遅れましたが、masakaと申します。2016年度時点で情報理工学部のJ科2年です。

ミスコン企画について

一般的な「ミスコン」は女性が美しさを競うというものですが、電通大のミスコンは
『男子学生が女装して美しさを競う』
というものです。
内容的にはダンスで出場する団体が多いかなという印象です。
今年度(2016年度)は舞台部門に加えて写真部門も開催されました。

今年の舞台部門は7団体が出場、うち3団体が決勝進出といった形でした。

舞台部門について

概要

テーマはごちうさ、団体名「ひと目で、尋常でない団体だと見抜いたよ」で出場しました。

動画

(どなたかが上げてくれたらこちらに貼ろうかなと思います)

ストーリー

メグ・マヤの勧めで中学の文化祭のミスコンに出場することになったチノは、ある朝起きると突然男の声に変わってしまう。

このままではミスコンに出られないチノは『ボイスチェンジャーを開発すればごまかせるのでは?』と思いつき、開発を始めるのであった…!

出場の経緯

昨年度のミスコンも、もともと女装にも興味があったもので頭の中にはあったのですが、出場するネタがないこと、調布祭でやらないといけない研究報告のセッションが同じ日に重なっていたりしたことなどもあって、出場は見送りました。


今年7月頃のミスコン第1回説明会に出た数日後、知り合いと話しているとき

「ミスコン用にボイスチェンジャーを用意したら面白いんじゃないか?」

というアイディアが出てきて、これなら自分にもやれそうだと思い、その場で出場を決めました。


この時点で、内容は軽い研究発表LTのようなものにしようと決めていました。


過去の調布祭ミスコンで語り継がれているものとして、ミク総帥(准教授)、淫夢島風などがあったので、これに次ぐ何かになること目標に。


キャラクターには、完全に個人的な趣味でごちうさのチノちゃんをセレクトしました。全く関係ないような気もしますが、チノちゃんは腹話術が得意(ということになっている)ので、割とテーマ的にも外れてはいないかなとは思います。

作戦

以下のようなことを作戦として立てました!

  • ネタを伏せるため、あくまで普通に出場するソロ団体を装う
  • ネタのために出場する団体であることを匂わせないため、女装自体は割とちゃんとやる
  • ダンスもやる(製作したボイスチェンジャーを歌にかけて)

結果

予選敗退

内容について

予選については、前半に寸劇と原理説明、後半にダンスを踊りました。

曲目: 『ときめきポポロン♪ / チマメ隊』(ごちうさ2期ED)


決勝の演技は予選敗退のため行いませんでしたが、最初1分ほどで短くおさらい(一般的なボイスチェンジャーとの原理の差異も含めて)、その後3曲続けてダンスという予定でした。


予選が「ミスコンの練習」、決勝が「ミスコン当日」という設定でした。

感想

演技前に会場の反応として「ざわざわ」もしくは「しーん」を予想していたのですが、意外性からの笑いが聞こえてきたので嬉しかったです。観客とステージの距離がかなり短いので会場の反応が直に聞こえてくることがとても印象的でした。


上がり症なので心配だったのですが、会場の反応が緊張をほぐしてくれて緊張せず演技ができました。会場で見て下さった方に感謝したいです!


…そこまではよかったのですが、会場の笑いにつられてしまい、こちらも笑ってしまいました。そんなこともあり、ダンスの立ち位置が前過ぎたり、ダンスのキレが悪かったりと、かつ音響設備の不具合(ダンス中に音楽が止まった)とも相まって後半は少し微妙な感じになってしまいました。そんなこんなで「ネタ枠」としての出場としてはまあまあちょうどいい具合の出来に落ち着いたのかなとは思います。


「他大学にはない『電通大らしい』ミスコンステージにする」
「会場をあっと驚かせる」

という当初の目標は達成できたのでその点では満足ですし、上位を狙って出場したわけでもないので順位などは気にしないつもりだったのですが、そうは言ってもちょっと悔しさが残るミスコンにはなりました。

よく「記念受験のつもりで大学受験しても、何だかんだで落ちたらへこむ」と言いますが、恐らくこれがそれだと思います(笑)


まとめると、

「出られるのならば来年も出たい」
と思わせる結果でした。

反省点

プロジェクター頼みの演技は雨が怖い

今回のミスコンステージはかなりの雨が降っていて、実はプロジェクターの使用が「不可」となっていました(もともと使用するプロジェクターは大学のものなので壊れるとまずい)。


…が、何とか当日、僕の方で用意したプロジェクターを全団体で使用していただくという形で進めていただくことになりました。ミスコン企画委員さん、無理を言ってしまい申し訳ありませんでした・・・。ちなみにプロジェクターの映りが乱れてたのは雨で故障したのではなく、確か元からです(ごめんなさい)。


ダンス練習はお早めに

チノが出るということから、やはりチマメ隊の曲を中心に選曲したいと考え、予選でごちうさ2期EDを選びました。しかし、公式の振り付けが付いていなかったのでそこから作ることになりました。

ネットに踊ってみたも上がっていたのですが、ED映像に忠実でなかったのと結構複雑な振り付けだったので参考にとどめて新たに作りました。その結果、振り付け自体のクオリティがあまり高くなかったことが問題となったような気もします。


1期のOP『Daydream café』、ED『ぽっぴんジャンプ♪』はSEGAの音楽ゲーム「ミラクルガールズフェスティバル」の背景用に踊りが付いていたので、予選通過を狙うのであればこちらを予選に持ってきた方が良かったのかも知れないと少し後悔しています(とはいえ、一番有名かつ盛り上がると思われる『Daydream café』を予選で召喚すると決勝はどうするかという問題がありましたが)。


予選で踊る曲の練習を後回しにしてしまったことも問題でした。調布祭の別のタスクもあり時間が割けず、結局振り付けを作るのが本番1週間前になってしまったこともかなり問題アリでした。

曲目を決定したのがプランニングシート提出締切日の10/7だったのですが、本来夏休み前には曲目を決め、夏休み中に練習を重ねるべきだと思います。


ストーリー性が重要

今回は意外性を突くネタを重視したため仕方なかったとは思いますが、ストーリーについてもちょっと薄っぺらかったと思いました。これでも当初の予定から削ったのですが、原理説明部分(特にフォルマント推定の箇所)が少し長かったかなとも思いました。このあたりは、あくまでミスコンのステージであることを意識して作るべきだったと感じています。


決勝に上がったほかの団体さんたちは、やはりさすがというもので、ダンス・ストーリーの両面において優れたパフォーマンスをされていました。特に、予選の中で決勝へ繋がりを持たせるストーリー構成が多かったのが印象的でした。


メイクは舞台用に

メイクは○調さんが提携している他大学の女子大生にお願いすることができるのですが、今回のミスコンでは7団体中1団体しか希望しなかったという衝撃の事実がありましたどうやら今年は0団体だったみたいです(電通大の女装コスプレ勢の多さよ…)。当日までメイクの印象がわからないこと、写真部門ではお願いできないことなどを考え、私もメイクは自分でやることにしました。


多くの団体が舞台用のコッテリメイク、いわゆるコスプレメイクをされていました。確かにステージ上ではその方が栄えますし、個人的には新たな発見でした。遠くから見たときの印象を考えると、舞台用のメイクを練習された方が良いですね(もしくはやはり女子大生に頼むか)。


選曲について

青空劇場はバスドラムの音がめちゃくちゃキレイに響くようなので、4つ打ちの曲を選曲すると手拍子も入れやすくノリやすいのかなと思います。

DTMやってる人たちの集まりでミスコンの話題になったとき、ぼくを含めみんな口をそろえて「青空劇場の音響はキックの帯域がめちゃくちゃ良い鳴りだった!」と盛り上がってたくらいです(?)


今回はかなりの雨だったこともあってあまりありませんでしたが、オタ芸を入れる人が一定数いるようなので、その方々を意識した選曲も盛り上がりを考えると必要かも知れません(とはいえそうなるとコンテンツがおおよそ絞られてしまいますが)。


2015年度のミスコンで、コールやオタ芸などについて大きく問題になりかなりの議論がなされたので、新たに出場する方は一度調べてみることをオススメします。

制作したボイスチェンジャーについて

某ゲームの開発にあたって基礎的なリアルタイムエフェクターを何本か作っていたので、波形を処理するということ自体は簡単にできたのですが、音声認識・音声合成はやったことがなかったので割と苦労しました。


通常のボイスチェンジャーは元音声のフォルマントを上げ下げして声を変えるのですが、これでは今回の目的である「チノちゃんの声に変換する」という目的を果たせないので、今回のボイスチェンジャーでは

最大振幅を調べる

ピッチを推定する(AMDF法を一部改良したものを使用)

フォルマントを推定する(Levinson-Durbin再帰法によって求めたLPCスペクトル包絡を使用)

推定したフォルマントをもとに母音割合を算出

チノちゃんの母音サンプルを変調したのち、割合をもとに合成して振幅どおり出力

という方式をとりました。

これにより、変換の精度やなめらかさは格段に落ちるものの、なんとなくチノっぽい声になるのではと考えました。

通常のボイスチェンジャーとの比較
↑通常のボイスチェンジャーとの比較


だいたいどんな感じに動くかのデモはこちらからご覧ください。

とりあえず使用したスライドから原理説明の箇所のみを抜粋して載せておきます。

日程関係(参考用)

第1回説明会(最初の説明会): 2016/7/11

出場表明締切: 2016/8/5

第2回説明会(参加者向けの細かい説明): 2016/8/11

~夏休み~

プランニングシート提出締切: 2016/10/7

第3回説明会: 2016/10/14

第1回個別打ち合わせ: 10/17~10/29

第2回個別打ち合わせ: 10/31~11/4

音源提出締切: 2016/11/11

舞台リハ: 2016/11/20~23

舞台リハ2: 2016/11/25~26

舞台部門本番: 2016/11/27 (調布祭3日目)

写真部門について

概要

舞台部門の宣伝も兼ねて、チノちゃんのコスプレで出場しました。

写真

電通大近くの中華料理店『食神』さんで5番辛口を完食して宣伝を流してもらいました↓

提示されていた参加ルール

  • 写真に映るのは1人のみ
  • A4縦サイズの写真
  • 加工は明るさ(および明度)の補正のみ
  • 部分的な明るさの補正は可
  • 画像のトリミングは可
  • 変形や色相・彩度の編集は不可

出場にあたって

舞台部門のカモフラージュ用にと思っていたのですが、割と普通に出場できたのでよかった?です。

自宅で撮影しましたが、部屋が狭くて全身が映るような構図は難しかったこともあり、片手でiPhoneを持って自撮りという形をとりました。


頬がこけていることもあり、近距離での蛍光灯で顔の凹凸が強調されると困るので、蛍光灯は消し、あえて後ろから電球で光を当てて逆光にして撮影しました(そのせいで画質はだいぶ落ちました)。頬のこけは口にティッシュを入れてごまかしています。

女装であることが目立つポイントとして長い顎があると思うので、今回はチノちゃんもよくやっている「お盆で口を隠す」という形をとりました。


もともと目が細いので、カラコンを入れたりした上で、撮影時に目は最大まで見開きました。
↓これのブルーのやつ

反省点

  • 写真の選別時にも悩みましたが、手の甲が見える配置は男っぽさが出るので避けた方が良かったですね。
  • ヒゲ跡は全力で隠す必要があるなと。
  • 全体的に光を当てれば逆光にする必要もなくメイクもちゃんと見えるはずなので、外で写真を撮る方が良かったかも。逆光だと顔が赤黄色っぽくなってチークが見えなくなってしまったので。
  • 女装写真(もしくは女装でなくてもコスプレ写真)を不快に思う人の存在を考慮すると、ネットでの宣伝は控えめにした方が良かったかも。
  • 僕はやりませんでしたが、(優勝されたねいぴあさんを含む)何人かの参加者の方々が投票場所から少し離れたところで宣伝をされていて、これは主に一般来場者の方に結構効果があったのではと思います。全体としての票数が多かったのも彼ら(彼女ら)の努力のおかげかなと思うので、感謝してます!

気づいたこと

  • 票数は公開されていませんが、端から見る限りやはり優勝のねいぴあさんの票はかなり伸びていたように見えました。
  • 来場した人は「女装のクオリティ」を厳密に分析比較して選ぶというよりは、パッと見で「かわいい」と思う人のところに票のシールを貼っていたように感じました(全員分の写真を見回してシールを貼る人は少なかった印象です)。
  • 通りがかったときに顔をアップで映した写真の方が目に入りやすいです。パッと見で選ぶことを考慮すればその方がいいのかなと思います。
  • 参加人数によるでしょうが、せっかく集計するからにはもうちょっと賞の種類があっても良いのでは?と感じました(今回は最も票を集めた写真が「優勝」で、あとは○調さんが提携する女子大生が票数にかかわらずに選ぶ「特別賞」のみでした)
  • 応募順での配置でしたが、図らずもキャラコスプレ勢のぼく(チノコス)とチャリネスさん(めうめうコス)の2人が並べて配置されることになりました(笑)
    通りかかったときに見かけたのですが、写真を指さして「え?ちょっと狙いすぎじゃない??(笑)」と言いつつ我々2人に票を入れて下さった女子大生2人組がとても印象的でした(ありがとうございます)。

日程関係(参考用)

第1回説明会(開催目的・概要の説明): 2016/7/11

~夏休み~

第2回説明会(ルールなど説明): 2016/10/14

写真部門参加表明締切: 2016/10/21 (結果的に10/31までに延長)

第3回説明会(提出写真の規格など説明): 2016/10/28

写真提出締め切り: 2016/11/14

投票期間: 2016/11/25~27

結果発表: 2016/11/27 (調布祭3日目、舞台部門の予選のあと)

諸費用

  • メイク代(新たに買い足したもののみ): 約4,000円(うちカラコン関連2,330円)
  • ウィッグ代: 約3,500円
  • 衣装代: 約7,000円(※2つ目の業者) + ソックスなど約500円
  • 小道具(お盆): 約1,500円
  • 小道具(ティッピー): 0円

最後に

最後になりますが、協力・応援して下さった方々、当日見に来て下さった方々、ミスコン1年生の僕に熱いミスコンステージを見せて下さった他の団体の方々、そして無理なお願いを何度も受けて下さったミスコン企画委員の方々に感謝します!

来年度以降ちょっとでもミスコンに出たいという方々はぜひ出ましょう!!

「こんな出方もあるんだ」という一例になれたなら嬉しいなと思います。


それではまた。びよーん。

リンク集(2016/11/30追記, 2016/12/05更新)

↓他の出場者の方々の記事へのリンクです。


↓過去年度も含めたミスコンの写真を公開して下さっています


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